江戸しぐさはお互いさまで共倒れしないために、200年前の江戸商人のリーダー達が共生を体系化した、生活信条です。
皆が仲良く平和に生きるため、物理的・精神的いざこざを無くす為の心得、ものの言い方、仕草振る舞い、つき合い
方など、様々な工夫を凝らし暮らしていたそうです。
気配りが真骨頂で「打てば響く往復しぐさ」が出来る粋(イキ)な商人を目指して、「毎日イキイキと働きましょう」「たった
一度の人生を大切にしましょう」をスローガンに、「お心肥やし」(おしんこやし・・・頭・心を豊かにすること、教養を身につけお金や物より人間優先)して自己研鑽していました。
江戸の危機管理 江戸講
安全安心に暮らすために「江戸講」(今だと商工会のような相互扶助システム)があり、月2回開催され当日の朝は六つ時に集まり、先ずは沸騰したお湯で湯飲み茶わんを「念入りしぐさ」で消毒し、子供達も一緒に掃除の仕方も教えていたそうです。
当時は、燃えやすい木造住宅のため火事に細心の注意が払われた町内レイアウトがなされ、広小路を設け防火道路を作り家にはうだつを上げ防火壁としていました。
また、火事や地震で被災した人は「なまず講」(今のボランティアシステム)で水や食料補給して、地域で助け合い絆を深めていたそうです。
今、大変な混乱期です。これからはお金や物から、目に見えない(精神)の時代到来です。科学では説明出来ない「ロク」が利く人間にならなければいけないようです。
「ロク」とは、五感、視(目)・聴(耳)・臭(鼻)・味(舌)・触(皮膚)に次ぐ、第六感の事です。コロナ感染は、見えない大切な事を、感じ合える為に必要な時間かもしれませんね。
日本の歴史・先人の知恵・感性を学びましょう。
※越川禮子祥著「江戸の繁盛しぐさ」参考
浜田は25年前この本に出会い、‟電流が走り”直ぐに越川先生に弟子入りして95歳になられた今もお付き合い頂いております。
※左記のお写真は越川先生 来福の時
今年の干支は「辛丑」ですね。その「牛」の文字を楽しく書いてみました。
横線の終筆をす~っと抜ける様に書く書き方は、柔軟な精神を表します。
今回の世界中の出来事に「心が折れる」という方もいらっしゃるかもしれませんし、本当にがんばってがんばって出来ない事でそんな気持ちになる事もあるかもしれません。
そんな時は「しなやかな心持ち」になる書き方を試してみませんか。
大木が強風に倒されても、柳の木は風をかわして立っている様に頑なな心持ちをその様に切り替えれたら良いですね。
今回の文字には、日の出ような表現も入れて遊んでみました。
新年がしなやかな心持ちで、爽やかに迎えれます様に(^ 人 ^)
和流 広報委員長/楽書喜家 多喜
和流顧問・岡部定一郎先生の寄稿にありました「明治維新以降、日本の西洋化が進んだが、令和の今から折り返して今度は東から西へ、和流ルネッサンスの風に乗せて和文化を届けよう」という想いに元気をいただきました。
2021 年も安全に配慮しながら、「知れば知るほど日本がもっと好きなる」和流講座を開催して参ります。
本年もよろしくお願い致します。 (運営委員長:熊井 啓人)
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