『江戸しぐさ』は、徳育・マナー・人づき合い・子育て・商売繁盛などの処方箋。
合理的な現代だからこそ価値がある「あとひきしぐさ」。
先日友人をランチに招いた時の事です。県外の方でしたので天神や博多駅の賑わいを避け、少し離れた静かで風情のある古民家カフェに行きました。
友人は「おしゃれで美味しい!さすが福岡♪」と大変喜んで下さいましたが・・・私としては店員さんの“合理的すぎる” 言葉遣いやレジでの対応に少しガッカリでした。
たとえば、お客さんに説明しながら数秒相手を見る、もう一言添える、気配り目配り、つまり「余韻」が無いのです。たまたまその店員さんだったのかもしれませんが、お店の雰囲気がいいだけにちょっと残念でした。
また是非来たい!と思えるお見送りの一言、「今日はバタバタしてすみませんでした」とか「有難うございました、又お待ちしています」 などの一言があると、後ろ髪を引かれる余韻が残りご贔屓になるはずですね。
江戸の商人は徹底してお客様の心を掴む「もてなしの極意」を研究していたそうです。笑顔や言葉、振る舞いにはお金はかかりません。
今すぐすることで相手や空間が和みます。
電話を切る時、お見送りする時など見直してみるといいですね。
和流会員はぜひ身につけて「また会いたい!」と言われる魅力人になりましよう。
NPO江戸しぐさ伝承普及員 浜田安代