昨年、和文化コーディネーターの私は、忍者活動をする団体「NPO 法人福岡忍者普及協会(代表理事 河野進也氏)」と出会いました。
忍者というと子供向のイメージが強いですが、ショーの開催をはじめ、真剣に忍者研究を進めていらっしゃる方々です。
以下簡単に、福岡忍者普及協会から見解を記載します。
◆ 歴史上、最初に忍者の存在が確認できるのは南北朝時代です。
忍者は各地の大名に召し抱えられ、敵国への侵入・放火・破壊・夜討・情報収集などを行っていましたが、最も重要な使命は敵方の状況を主君に伝えることで、極力戦闘
を避け、生き延びて戻ってくることでした。
◆ 現在、福岡では黒田家関連の武将の歴史について調査研究が行われ、福岡の歴史として根付き、地域住民からは文化として誇りのある歴史として伝わっております。
しかし、三重県(伊賀市)や滋賀県(甲賀市)は有名ですが、福岡でも忍者が存在し、活躍していたことが地元住民ですら知られていません。
◆ 福岡の忍者については学術的な研究が行われておらず、せっかくの歴史が埋もれている状態でしたが、 昨年より三重大学の山田雄司教授(忍者研究者)と福岡忍者普及協会共同で調査を開始し、海外にて資料(※写真1)が発見されたり、はっきりと名前まで分かる文献(※写真2)などが見つかり盛り上がりをみせております。
※写真1 島原の乱(1637 ~ 1638 年)黒田藩から派遣され殉職した忍
※写真2 朝鮮王朝実録 花加大國(博多)時老未(忍)
◆ また「忍者=NINJA」というワードは世界共通で通じる言葉であり、2017年に日本忍者協議会が世界10 か国で実施した「忍者グローバル調査」では、その認知度は98.7%、現在でも忍者が実在していると思っている人は驚くことに63.1%との調査結果がでています。
それに加え忍者は漫画やアニメなどの影響により子供たちの人気も高く、初めて歴史に触れる入り口でもあります。
◆ これを機に「福岡黒田忍者隊」(㈱ワーサル)という忍者パフォーマンスチームを結成し、各地で忍者ショー(※写真3)を行い、福岡の忍者文化の普及を行っております。
※写真3 福岡黒田忍者隊・忍者ショー(かしいかえん)
コロナ禍で暗いニュースの続く世の中だからこそ、この新たな文化が地域の教育や観光ビジネスなどで活用されるよう願いつつ、少しでも明るい話題の提供になっていると幸いです。
お茶の加工販売と日本茶カフェをやっております。日本茶は日本の誇れる食文化!緑茶は中国から伝わりましたが、江戸時代に蒸し製煎茶が発明されてから日本独自の美味しいお茶へと発展しました。
日本人の感性は素晴らしく、海外から入ってきたものを更に進化させ世の中に世界に広めていきました。
緑茶の成分のカテキンは殺菌作用があり、お寿司屋さんでお茶が出るのは生ものの食あたりを防ぐためです。
その他体によい成分がたくさん含まれています。日本茶のパワーはすごいんです。
何かと忙しくなった現代、お茶でほっと一息タイム。
茶の湯で一期一会もいいですね。
和流ルネサンスでは着物でイベント参加したり、和文化を体験したり改めて日本文化の素晴らしさ、日本人の感性の高さを感じています。
お茶を飲む人が減りつつある日本ですが、この素晴らしい日本茶を楽しく伝えていきたいと思います。
平安時代、大飢饉による疫病が広まり多くの人々が大変な苦しみを受けられたとき、嵯峨天皇は真言宗の宗祖である弘法大師空海のお勧めにより、自ら紺紙金泥で一字三礼の誠を尽くして、般若心経一巻を浄写し奉られました。あわせて弘法大師は、嵯峨御所の五大明王に天下安泰を祈祷されたところ、霊験がたちまちに顕れ、人々に平安がおとずれたと伝わります。
このように、自らの思いを体現してゆくことは、いつの時代も変わらなく大切なことであります。
それは自らの思いがいのりとなりて、廻り廻って自らにかえってくるからです。
真言宗の教えに三密というものがあります。
それは身密(しんみつ)、口密(くみつ)、意密(いみつ)です。身体や行動(身)を整え、言葉や発言(口)を正しいものとすれば、おのずと心や考え(意)も整ってゆくとあります。
日々行を重ね、三密を研ぎ澄ませば、この世であっても仏様のように心穏やかに過ごせると説かれてあります。
日々の生活の一瞬にでも、このような教えが頭によぎり意識していただけると倖いに思います。
真龍院