和流ルネッサンス倶楽部 4月 卯月の会 報告レポート
日時:令和5年4月19日(水)13:30~15:30
会場:筥崎宮
講師:田村邦明 筥崎宮宮司
4月に入って、日中は大変暖かくなりました。
当倶楽部の入門講座も外に出て、必勝祈願の社として知られる『筥崎宮』での開催です。
講師は宮司の田村邦明氏です。
筥崎宮は大分・宇佐神宮、京都・ 石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮に数えられます。
ご祭神は筑紫国蚊田(かだ)の里、現在の福岡県宇美町にお生まれになられた応神天皇(第十五代天皇)を主祭神として、神功皇后、玉依姫命をお祀りしています。
近年、全国より崇敬を集めるとともに、玉取祭や放生会大祭などの福博の四季を彩る杜(もり)として広く親しまれています。
まずは本殿での正式参拝から。
神聖な儀式ですので写真撮影は控えましたが、「勝利の神」ということで、地元ではプロ野球球団の福岡ソフトバンクホークスやJリーグのアビスパ福岡、プロバスケットボールのライジング福岡などが、毎年必勝祈願をしており、テレビでご覧になられたことがある方もいらっしゃると思います。
玉串礼拝の方法から柏手の打ち方、お辞儀の仕方(90°が正式とのこと)等を教わり、一同心を合わせます。
参拝終了後、宮司の案内で回廊内の宝物等を見学させていただきました。
本殿には天下統一を成し遂げた豊臣秀吉も滞在されたことがあるようで、宮司の大変詳しい説明に一同時間を忘れて耳を傾けます。
田村宮司の説明を聴くご参加の皆様
南懐仁の大砲
千利休奉納の石灯籠
御神輿
亀山上皇尊像(本殿外)
裏門の先にはJR箱崎駅が…。
社務所に移動してからも、宮司よりたくさんのお話をいただきました。
楼門に掲げられる『敵国降伏』とは、鎌倉期に亀山上皇が納められた御宸筆(天皇の自筆)を、楼門建立の際、小早川隆景公が模写拡大し掲げたものだそうです。
その真意は、武力で相手を降伏させる(覇道)ではなく、徳の力をもって導き、相手が自ずから靡(なび)き降伏するという、王道である我が国のあり方(真の勝利)を説いています。
筥崎宮のある場所は元々福岡市ではなく、糟屋郡箱崎村という住所で、昭和15年に福岡市と合併。糟屋郡には他にも志賀島の志賀海神社、香椎の香椎宮があり、この3つは皇室とのつながりも強く、結界(区域、神聖な場所)を示しているという説もあり、国防において大きな役割があったようです。
最後に参加者の皆さんで記念撮影。
講座終了後も宮司のご厚意により、社務所内の宝物を見学させていただきました。
大変お忙しい所、時間を割いてくださり、本当にありがとうございました。
卯月の会へのご参加、誠にありがとうございました。
次回は 5月17日(水)皐月の会 をタイセイ株式会社 本社ビル4階会議室で開催致します。
どうぞお楽しみに。※上記のイベントページへリンクしてます。
以 上
作成 運営副委員長 渋谷浩幸
写真撮影 広報委員 田中奈穂