和流ルネッサンス倶楽部 8月葉月の会 レポート
日時:令和5年8月19日(土)13:30~15:30
会場:圓應寺
講師:日展作家(書) 大島書院 主宰 宮本大島氏
残暑が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?
例年はお盆を過ぎたら過ごしやすくなってくるのに…。
そんな中ご参加の皆様、本当にありがとうございます。
8月葉月の会は『書の寺子屋 賢美の極意』を題して、7月に引き続きいつもお世話になっている圓應寺での開催です。
講師はNPO法人福博相伝の会 理事長で、リアライズエンターテイメント合同会社 代表の宮本大島氏です。
書の専門家でありながら、芸能事務所や飲食店も経営されるなど、幅広い分野でご活躍です。
最初に『書』についての大枠の説明がありました。
・昔は字を書くのが上手でないと出世出来なかった。
・歴史上に残っている書は字が上手な方の中で、1.2を争う方が書いたもの。
・書の作品を見る時には、学校で教えている書き方とは違う見方を知ると良さが分かってくる。
など、学校で習ったこととは違うことを、今日は教えてくださるようです。
皆さん筆ペンを持って、説明⇒体験を繰り返す形で講座が進みます。
【上手に見える書き方のポイント】
・頭部(字の上の部分)を長く、脚(字の下の部分)を短く
・基本は右上がり
・一つの文字の中で協調させる点画は基本一つ 長い線は細く、短い線は太くする
・文字の線の部分を黒、余白の部分を白と認識し、白目線で文字を見ていく。
・『黒を黒で受ける』、『黒を白でつなぐ』など、字の中に空間を作って美しく見せる場合と、空間を作らないで美しく見せる場合がある。
等、最初はよく分からなくても良いとのことで、講師の示された字を一つずつ書きながら理解を深めていきます。
筆ペンで練習する参加の皆様
学校で習った書き方とは違う教え方に、楽しみながら紙に書いていきます。
一通り書く練習をしたところで、
・『暑中お見舞い申し上げます』
・自分の名前
を書いてみました。
特に自分の名前は講師から一人ずつお手本が示され、本日の参加特典として、皆様お持ち帰りになりました。
お一人ずつ手本を書く宮本氏
自分のだけでなく、他の参加者の名前を書かれる時も興味津々で見守ります。
全員のお手本を書いてくださったところで講座は終了。
いつもの感想タイムがなくなるほど字を書くことに没頭し、暑さも忘れて集中した講座となりました。
最後に参加者の皆さん全員で記念撮影。
葉月の会へのご参加ありがとうございました。
次回は和流ルネッサンス倶楽部15周年感謝の会(9月16日(土))を料亭の『てら岡』様で開催致します。
どうぞお楽しみに。
以 上
作成 運営副委員長 渋谷浩幸
写真撮影 広報委員 久保田啓子